会社に入って日々思うのは「理系でも国語力は必要であることだ」
そのように思う理由について話そうと思います。
ここでの国語力は、「読む」「書く」「話す」「聞く」の能力を指します。
ここでは話す聞くと読む書くに分けて説明します。
話は過去に遡って大学受験時の事ですが
私は国語の勉強ではセンター試験の対策のみしか勉強してませんでした。
志望の大学(私立、国立ともに)の二次試験には国語がなかったためです。
そして大学入学後、履修した講義は専門科目や一般教養科目で国語に関する講義を受講しませんでした。
ところが4年生になり、研究室に配属されると話す聞く、読み書きの力が試される場面が増えました。
話す聞くの例を挙げるとゼミでの研究内容、進捗報告で人前で
話す機会が出ました。
簡単な内容でも上手く説明できなかったり、制限時間をオーバーしての
説明だったりで苦労しました。
卒業前には卒業論文(修士論文)の発表で教授の質問に対して
ただ回答するだけでなく、理解してもらう、内容に納得してもらうためにも
話す力が必要と感じました。
読み書きの場合は
ゼミの発表で使用する資料の作成、学会論文や卒業論文の作成で文書のライティング能力が試される場面が多い。
ゼミで月一で進捗報告の資料を作成するのだが、内容を研究室の先輩に
査読してもらうと、赤ペンで修正された量の多さに絶望しました。
ただ書くのではなく、本当に読み手に伝わるのか一度自分で読んで
内容が正しく理解できるか判断して必要に応じて
修正していく事が大事だと感じました。ここで読み書きの力が必要と感じました。
こんな感じで大学生活で国語力が試される場面がありました。
また会社に入っても、自分が思っていないところで国語力が試される場面がありました。
先ほどのように話す聞く場面と読み書きの場面に分けると
話す聞く場面
現場とのやり取りと会議での発言があります。
1.まず現場とのやり取りについて
別記事にも記載しますが私の所属する生産技術は工場の現場作業者と直接やり取りする場面が
あります。現場からこういう設備や機械、治具が欲しいといった要望や、いつまでに欲しいか
とのやり取りをします。ここで大事なのは自分と現場の考えがしっかり一致しているかすり合わせる事です。自分がそのように思っていても、相手が思ってない事はよくあります。少なくとも肝心な箇所だけはお互い齟齬のないようにやり取りする必要があります。
2.会議での発言
会議に出席する人は自分の意見を生み出して利益に繋げていくのが基本と考えてます。
ですので新入社員であろうが、中堅であろうが関係なく会議で意見する必要があります。
私の場合、ある月一度開催される会議では必ず一人ずつ意見を振られます。
本当に何も思いつかなければ諦めて何もありませんと答えなければなりませんが
それがずっと続くと自分のいる意味がないですし、自分の立場も気まずくなりますので
何時でも誰かに話を振られても答えれるように日々物事に対して考えて行動するのがおススメだと思います。
要は某教育番組のチコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と言われないようにって事ですね。(笑)
現場とのやり取り、会議での発言のどちらでも言えますが、相手と話していくと思いつかなかったよりアイデアが思いつくことがあり、それが利益につながることもあります。ですので人との対話は非常に大事です。
次は読み書きの場面です。私の場合は書類の作成とメールの作成でした。
1.書類の作成
私の場合は工事実施を社内承認してもらうために稟議書作成の業務があります。
この稟議書は工事実施するための目的、背景、効果等を記載する必要があります。
担当者の自分が書いたものなので自分が読んでも分かるが他人、承認してもらう他部署の人間にも
読んで理解してもらう必要があるので人に読んでもらう文書作成スキルが求められます。
2.メールの作成
意外と思われますが、メール作成にもそれなりの技術が要ります。
基本的にメールは人に短い時間で読んで理解してもらうために
長文ではなく、短く、簡潔であることが好まれます。
(長文だと読むのにストレスかかりますよね・・・)
なので短く、簡潔な文章を書く必要がありますが
これが意外と難しい。
長すぎると読むのが大変ですが、逆に文章が短すぎると内容が不足し相手に十分に理解してもらえないのでバランスが大事です。
書類、メール作成両方に言えますが自分で書いたものがちゃんと意味が通じるか判断するために
自分で読んで理解する必要があります。またこの段階でどの内容が満たされているか
不足しているか判断する必要があります(ここで読解力が必要になります)
技術系総合職として会社に入社したが、書類の作成をするとは思ってなかったので、入社当初は予想以上に苦労して文章を考えたりしました。ここで作文力が鍛えられたと思っています。
大学受験で国語(現代文)の勉強は疎かになりがちだが実際、大学入学以降、社会に出ても
国語力が試される場面は多いので、自衛の意味を込めて日常的に国語力を養うべきだと感じています。
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